JR西日本は、旅の行先がサイコロで決まる「サイコロきっぷ」の第4弾として、北陸から九州まで4つの旅先を用意した「岡山発サイコロきっぷ」を初夏シーズンに発売します。
「リアル体験イベント」やります
「サイコロきっぷ」は、同社が開設したZ世代向けWebサイト「アオタビ」と連動し、若年層に列車旅に出てもらうきっかけとして企画されたおトクなきっぷです。これまで大阪発2回、広島発1回が発売されましたが、岡山駅発着の商品は初めての設定です。サイコロの出た目で決まる着駅までは、新幹線・特急列車の普通車指定席が往復で利用できます。
新たにJR四国と連携し、西日本エリアのおすすめ3駅「小倉駅」「奈良駅」「敦賀駅」に加え、四国エリアの「松山駅」が目的地に指定されています。最初に振るサイコロは「小倉」「奈良」「敦賀or松山」が各1/3の確率で出現します。「敦賀or松山」だった場合はもう一度サイコロを振り、2/3の確率で「敦賀」、1/3の確率で「松山」が当たります。
エントリーの受付はスマートフォンアプリ「WESTER」で2023年5月23日(火)から開始します。エントリー完了時に振る画面上のサイコロで行先が決定します。エントリーが済んだらJR西日本ネット予約「e5489」にログインし、利用日と乗車する列車を指定してきっぷを購入します。きっぷの利用期間は2023年5月24日(水)〜7月13日(木)の連続する2日間で、発売は利用開始日の前日までです。
きっぷは3名まで同時購入できるので、偶然から始まる列車旅体験を仲間と共有することもできます。なお、2023年5月24日(水)に岡山駅で「サイコロきっぷ」のリアル体験イベントが開催予定で、詳細は決まり次第告知するとのことです(サイコロで決まる「岡山発サイコロきっぷ」の行先、通常きっぷからの割引率、おもてなし内容など詳細は下の図表を参照)。
出発曜日により「5000円」「8000円」
今回は「サイコロきっぷ」として初めて、出発日による価格差が設けられました。エントリー代と往復JR運賃・料金を含む1名あたりのおねだんは、往路の出発日が月〜木曜の場合が5,000円であるのに対し、金・土・日曜の場合は8,000円と割高です。
2023年1月〜2月に発売された「大阪発サイコロきっぷ」の売れ行きが良く、山陰方面の特急「やくも」などで週末を中心に満席となる列車が続出しました。利用者の希望に添えない可能性が高まったことを受け、JR西日本は急きょ、きっぷのエントリー受付を期間途中で終了した経緯があります。
前回の教訓を活かし、週末の列車に予約が集中しないよう、今回はあらかじめ平日の割引率を高く設定することで利用者の分散を図ります。行先が「小倉駅」の場合、通常きっぷに対する割引率は金・土・日出発なら65%ですが、月〜木出発なら78%とさらにおトクに出かけることができます。
「岡山発サイコロきっぷ」を地域の観光施設や飲食店などで提示すると、入場料や飲食料金の割引などの特典を利用することができます。一部の行先を除き、限定割引クーポンのプレゼントや「駅レンタカー」の特別価格プランも用意されています。また、旅先の到着駅では特定の日時に、地域の方々との連携によるおもてなしイベントが企画されています。